軽く有線ネタを・・・と思ったら・・・

あったかくなったり、寒くなったりと慌しい気候は気になります。
が、職場のほうはすっかり、新学期や新入社むけの装いとなってきていますよ。
親子そろって、大きな荷物を抱えてる人たちをみると、
「ああ、大学かな?いいなあ、新生活。」と昔をおもいだしてしまいますね。


うちの有線のほうも、普段のヒット・チャートではなく、「一年生になったら」とか、「春が来た」、「めだかの学校」などなど、それらしい童謡を流しております。
めちゃくちゃ作業が忙しいので、喧騒のなかからもれて聴こえてくる歌たちは、ほっとするひと時でして。心の中でそっと歌ってみたりしてます。
むか~しに歌った童謡なのに、ちゃんと覚えているモンですな~。
(結構お客さんも歌ってるし)

ところが、どの歌も童謡らしい、かわいらしい歌ばかりなんですが、一曲だけ明らかに異質な曲を見つけ、どうしても気になってしかたなかったんです。

それは、

『シャボン玉』

そう。
あの「しゃ~ぼんだ~ま、と~んだ~」の「シャボン玉」です。
歌詞を、のっけてみました。

しゃぼん玉とんだ
屋根までとんだ
屋根までとんで
こわれて消えた

しゃぼん玉消えた
飛ばずに消えた
うまれてすぐに
こわれて消えた

風 風 吹くな
しゃぼん玉とばそ


何気なく聴いていたら、ドキッとさせられるような激しい言葉に軽くショックを受けました。子どもが歌う歌にしては、けっこうドギツイ言葉でつづられていたもので、この曲は一体なんなんだろう?と。

特に2番で示された、怒りの激しさ。
童謡の歌世界にそぐわないような、マイナスの意味・響きをを持った言葉たち。
「しゃぼん玉」に「生命」のイメージを重ねておきながら、(「しゃぼん玉=いのち」を)まるで「モノが壊れる」のを描写したかのような、徹底した冷たさ。ここに激しい怒りが潜んでる。

最初は、生まれなかった子供を持った人や、幼い子供をなくした人の鎮魂歌なのか?と思いましたが、何回か聴くうちに作者の心情にたって考えてみると、「壊されたんだ!大事な命を!」と叩きつけるようなメッセージが伝わってくるんです。慟哭のように。

うちに帰って、このことを記事にしよっ!と思ってググってみれば・・・・やはり。

この歌の詩を書いたのは、明治の作詞家で野口雨情という人だそうです。
彼は、なかなかに子宝にめぐまれなかったそうで、
このうたのきっかけとなったのは、わずか7日で命を亡くした長女だったらしいです。彼が、出先である徳島で、「長女死す」の一報をうけ。こんなにかわいらしい娘をうばうとは、神も仏もいらぬ!と激しく怒り、悲しんだそうです。
あまりに、推理と当たってたもんだからすこし怖かったですが・・・・。

この歌の最後、
それでも風はふくから・・・「風 風 吹くな」と祈り。
そして「シャボン玉とばそ」とうながす。
雨情の立つ地点、激しい怒り・悲しみ、なにより恨みを乗り越えたひとりの父親すがたに感動しました。

こうして長い年月、幾代も重ねても歌われる「永遠のいのち」として、亡くなった長女さんはいきているのかもしれないですね。


有線でかかったら、また心の中でうたおっかな。
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by marusun1224 | 2006-03-21 01:52 | ぼちぼち日記
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